全631ページ。約10時間。一気読み。
結論→めーっちゃ面白かった!達成感&満足感!(^^)!
前作『紅蓮館の殺人』も面白かったけど、今回はさらに良かった!
本読みでもちょっと「おっ」って感じの厚さですが(喜)
読み始めたらもう一気でした。
内容はもちろん本格だけど、やっぱり文章の上手さってあるよねー。
最近特に思います。
文章が上手い作家さんの本ってホント読書時間が至極。
『紅蓮館~』に続き、高校生バディ(名探偵&助手)大活躍です。
名探偵・葛城くん、今回メンタルがちょっと心配させられるけど、
後半はもうその分、全部回収してくれました!
葛城家を巡る連続殺人と台風直撃&大洪水と盛りだくさん。
本格+パニック(サバイバル)です。
しかも、今回の犯人はその台風や洪水までも計算してやってるっていう、
そこがこのパニックの必然性も納得させられるんですね。
新しいな!
今回の犯人、まったくわかりませんでした!ありがとう!w
どんでん返しに次ぐどんでん、どんでん。
完璧な伏線回収。スッキリ―!
前回の事件(『紅蓮館~』)のトラウマから葛城くんが立ち直れた理由。
子どもの一言。
あれは拍手喝采でしたね。
私も心の底から共感したよ。
「お兄ちゃんたち。ーーーみたい!」
そう。だからみんな名探偵がこんなに好きなんだよね。
名探偵を追い求めて、また会いたくなる。
子ども、ありがとう!w
阿津川辰海さん。『透明人間は密室に潜む』に感服してから
チェックしてます。
新作『録音された誘拐』出たみたいなので近々読みたいと思います。
【STORY】
館が沈めば、探偵も、犯人も、全員死ぬ。濁流押し寄せる館の連続殺人。
雨が止むころ、僕らは生きているのか。学校に来なくなった「名探偵」の葛城に会うため、僕はY村の青海館を訪れた。政治家の父と学者の母、弁護士にモデル。名士ばかりの葛城の家族に明るく歓待され夜を迎えるが、激しい雨が降り続くなか、連続殺人の幕が上がる。刻々とせまる洪水、増える死体、過去に囚われたままの名探偵、それでも――夜は明ける。新鋭の最高到達地点はここに、精美にして極上の本格ミステリ。