「ヨルガオ殺人事件(アンソニー・ホロヴィッツ)」☆まただまされて喜ぶ

 

こちらは「カササギ殺人事件」の続編。

カササギ~」の主人公である編集者スーザンが帰って来ました。

今回は元編集者だけど。

「ヨルガオ~」単体でも大丈夫ですが、出来ればやっぱり「カササギ~」から読むことをおすすめしておきます。

 

出た!今回も作中作出ました。

もうあらすじと言い、つかみはOK☆彡っていうか、面白くない訳がありません。

作中作『愚行の代償』だけでもめちゃくちゃ面白い。

作中作の中の(ややこしい)1エピソード「ルーデンドルフ・ダイヤモンド事件」だけでも十分面白いよ!

毎回、1冊で何冊分楽しませてくれるのか・・・。

ホロヴィッツ、サービス精神、遊び心、プロ意識すげえわ。

 

今回もすっかりホロヴィッツさんにミスリードされました(喜)。

ああーそう来るのかー。

犯人ってさ、一応当てようと考えながら読むけど、実際当たったらガッカリしない?

(私だけ?)

やっぱり「びっくりー!」「だまされたー!」って思いたい。

気持ち良く騙されて歓喜するオタク(M)。

 

なんかホロヴィッツ読んでると、高校生の自分に戻ってるんだよね。

暗い図書館や図書室で古今東西のミステリを片っ端から読んでいた頃。

残酷で重厚で、けれどとてもうつくしい正統派ミステリ。

ずっと魅了されたまま今も。

 

【STORY】

カササギ殺人事件』から2年。クレタ島でホテルを経営する元編集者のわたしを、英国から裕福な夫妻が訪ねてくる。彼らが所有するホテルで8年前に起きた殺人事件の真相をある本で見つけた──そう連絡してきた直後に娘が失踪したというのだ。その本とは名探偵アティカス・ピュント・シリーズの『愚行の代償』。それは、かつてわたしが編集したミステリだった……。巨匠クリスティへの完璧なオマージュ作品×英国のホテルで起きた殺人事件! 『カササギ殺人事件』の続編にして、至高の犯人当てミステリ!