「兇人邸の殺人(今村昌弘)」☆覚めない悪夢、でも覚めても悪夢

 

あの超問題話題作「屍人荘の殺人」シリーズ第三弾です。

「屍人荘~」のあの未だかつてなかった特殊クローズドサークル(まだネタバレダメなのよね?あの3文字w)、話題が凄かったけど中身もしっかり本格ミステリでした。

第二弾「魔眼の匣の殺人」もいやいやこれまた満足でした。

そして、「兇人邸(きょうじんてい)の殺人」です。タイトルのくせw。

結論から言うと、今回も大満足させていただきました!

読む前や読んでる途中の想像を大きく変えて来たよね。

ていうか、真相?クライマックス?ちょっと泣きそうに。

まさかこの本でそんな気持ちになるとは思わなかった。

 

ワトソン役の葉村くん、ホームズ役の比留子さん。

今回も素晴らしい名探偵ぶり発揮してくれてー。最高か。

葉村くんは、ずっと神木隆之介で当て読みw。

 

とんでもない特殊設定×本格ミステリ

そして名探偵×名助手。

まだ解明されない斑目(まだらめ)機関の謎。名称のくせw。

今後も期待しちゃいますね!

 

一気読みのあと、少しロスというか。

本を閉じたあとの、あの後が気になって。

覚めない悪夢、でも覚めても悪夢。

どっちが幸せかなんて言えない。

 

【STORY】

『魔眼の匣の殺人』から数ヶ月後――。神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子が突然の依頼で連れて行かれた先は、“生ける廃墟"として人気を博す地方テーマパークだった。園内にそびえる異様な建物「兇人邸」に、比留子たちが追う班目機関の研究成果が隠されているという。深夜、依頼主たちとともに兇人邸に潜入した二人を、“異形の存在"による無慈悲な殺戮が待ち受けていた。