最初から注意ですが、必ず「自由研究には向かない殺人」から読んでくださいね!
なぜかと言うと、この「優等生は探偵に向かない」は「自由研究~」の続編であり、第2部のような扱いになっているから。「優等生~」の前半で「自由研究~」のあらすじというかネタバレバレバレされておりますよ。「自由研究~」読む予定のない方は、この「優等生~」だけでも話は成立していますのでご心配なく。でも、やっぱり「自由研究~」から読むことをおすすめしときます☆
「自由研究には向かない殺人」でピップに恋した方は多いでしょう。
殺人は起こるけど(もちろん)、読後のさわやかさと言ったら!
本当に夏休みの課題図書を読んだ気持ちになったよね。
高校生の時に読んでいたら、もっと心のアンテナがビリビリしただろう。
でも、今だからこそ感じる気持ちもあって。ダサ過ぎるけど・・・本当に「青春」「思春期」っていう時期は確かにあるんだなってこと。
そして楽しみに待っていた2作目「優等生は探偵に向かない」。
ていうかこのシリーズのタイトルのセンス!素晴らし過ぎませんか。
読んでわかる深さ。表紙もまたどっちもいいのよね。
今回は、失踪した友達のお兄ちゃんを、今どきのJKらしく、ポッドキャストやらインスタやら、なんちゃら(ちょっとわからんのも(;´Д`))を色々駆使して調査をするピップ。少しずつ明らかになるたびに様相を変えていく事件。
前回もそうだったけど、ピップは自分のためじゃなく、誰かのために考え、行動していくところ。ただまっすぐに、まっすぐに。
揺るぎない正義感や責任感がピップの強さである。
でも、今回のピップは時に恐れ、悩み、弱さも見せる。
だからこそリアルで、さらに共感することになる。
事件の結末は想像もつかない衝撃的なものだったけど、怒涛のラストシーンはもうピップと一緒に怒り、叫び(心の中で)、泣いた・・・。
このシリーズ3部作の予定だそうで、もう次回作が楽しみで楽しみで!
ピップお疲れさまでした。少しゆっくり休んで、でも次回も期待してるよ!w
【STORY】
友人の兄ジェイミーが失踪し、高校生のピップは調査を依頼される。警察は事件性がないとして取り合ってくれず、ピップは仕方なく関係者にインタビューをはじめる。SNSのメッセージや写真などを追っていくことで明らかになっていく、失踪当日のジェイミーの行動。ピップの類い稀な推理で、単純に思えた事件の恐るべき真相が明らかに……。『自由研究には向かない殺人』待望の続編。