ミステリ
世界の終わり、に自分はどうするだろう。 誰と、どんな風に過ごすだろう。 ずっとそんなことを考えながら読んでいた。 ラスト数十ページ、なんかずっとうるうるして。 読み終えて本を閉じた瞬間、涙がこぼれた。 どんな感情だったのかわからない。 でも、幸…
『十二月二十日、十九時二十一分。 都営地下鉄S線の横倉駅から、各駅停車日野原行きの電車が定刻どおりに発車した。 十両編成の車内は、一日の仕事や学業を終えた人々で、どの車両もそこそこに混雑している。 (中略) のちに〈地下鉄S線内無差別殺傷事件〉…
全631ページ。約10時間。一気読み。 結論→めーっちゃ面白かった!達成感&満足感!(^^)! 前作『紅蓮館の殺人』も面白かったけど、今回はさらに良かった! 本読みでもちょっと「おっ」って感じの厚さですが(喜) 読み始めたらもう一気でした。 内容はも…
最恐サイコ女リカシリーズ最新作((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 相変わらずぶっ飛んでます(褒めてます)。 なんだかんだ言って結局読んでしまうのねー。 毎回読み切りっぽい感じなので、どれかだけ読んでも大丈夫。 時系列も行ったり来たりするし。 私はもちろ…
グリム童話「おおかみと、七ひきの子やぎ」の見立て殺人が起こる。 『子やぎたちはびっくりして、かくれようとしました。一ぴきはテーブルの下に、二ひきめはベッドの中に、三びきめのはストーブの中に、四ひきめは台所に、五ひきめは戸だなの中に、六ぴきめ…
真梨幸子さん、ホントイヤだ!w(褒めてる) イヤミス(イヤな気持ちになる)女王なのに、なぜか全部読んでしまう。 これって心理学的に何なんだろうね? 怖いもの見たさ、人間の(自分の)嫌な部分見たくないけど見ちゃうみたいな? 毎回これでもかってく…
「日常の謎ミステリ」。そのジャンルの中では一番好きかもしれない。 刺激や衝撃を求めるには「日常」は物足りない。 けれど退屈な代り映えのしない「日常」にある謎こそ滋味は深い。 生きてゆくすべてが謎であり、そこにリアルに生きているひとがいる。 そ…
自分が無戸籍だったら・・・。 想像すらしたことのない問い。 想像すらすることのなかった人生に感謝し、想像すらしなかった自分を責める。 当たり前のことが当たり前じゃない。 そんな人生がすぐそばにある。 序章に掴まれ、終章に落ちる。 見えていた世界…
女子中学生の電車飛び込み自殺から始まるプロローグから衝撃的。 この人の小説はプロローグから目が離せなくなる。 子どもを持つ親としては、子どもが惨殺されるなんて小説の中であれ想像すらしたくないこと。 死刑や私刑や復讐について。 諦めること、受け…
フレンチにはほとんど縁がない私です(居酒屋とか焼鳥の方が気が楽w)。 そんな私でも、名前も聞いたことのない・食べたことのない食材や料理の味がリアルに想像出来る。こんなビストロならぜひ行ってみたいと思う。 毎エピソード、次々に美味しそうな料理…
あの超問題話題作「屍人荘の殺人」シリーズ第三弾です。 「屍人荘~」のあの未だかつてなかった特殊クローズドサークル(まだネタバレダメなのよね?あの3文字w)、話題が凄かったけど中身もしっかり本格ミステリでした。 第二弾「魔眼の匣の殺人」もいや…
もう読んでいる間ずっと、じわじわじわじわ背中が寒くなるような感触、手が冷たくなるような感覚でした。 これノンフィクションだっけ?と何度か確認したくなるようなリアル。 いや、小説なんだけど。わかってるけど。 確かにここまでは普通はないよね?って…
どれだけこの小説が好きって、私のミステリ人生オールタイムベスト3(とは?)に絶対入るよね!(その時々で入れ替わりあれど、これは別格、殿堂入りかな!) ミステリとしての素晴らしさ、小説としての完成度、職人技の文章・・・一度読んだら読み返すこと…
ミステリを語るなら、この本から始めるのが道理ってものですよね! 何を隠そう(隠したら意味ない)『新本格ミステリはここから始まった!』で有名なアレですよ。ちなみに「本格ミステリ」って言葉が大好き。猫にマタタビくらい好き。 あと好きな言葉は「探…